株式会社manisonias始動!PLAN-Bと連携して事業を実施
- PLAN-B
- 2024年3月6日
- 読了時間: 4分
株式会社manisoniasが2024年2月末に福島県田村市に誕生。
ドローン技術を中核とした地域おこし、教育事業など、様々な革新的な取り組みを手作りで行う会社です。創業チームが元々福島県田村市での事業に携わっていたことから、本社を当地に置くことにしました。
これに先立ち「文化工房PLAN-B」が2024年1月に個人事業として創業。
manisonias事業の一翼を担い、「文化藝術(アート&カルチャー)VS社会課題・企業や地域の価値創造」をテーマに事業を展開してきます。
なぜ文化やアートを使って社会課題や地域の価値創造を目指すのか。
そこにはPLAN-Bが長い間抱いてきた、2つの大きな疑問、課題意識があります。
①日本の文化やアートはこれからどうなっていくのか
②人口減少や高齢化の進む日本の「地方」はどうなっていくのか
2つの課題を解決する1つの答え、それが「PLAN-B」です。
PLAN-Bが長く関わってきたクラシック音楽業界では、残念ながらここ30年の間で目立ったビジネス的な革新は起こりませんでした。「クラシックファン」という基礎票を核として、ホールやオーケストラは国・自治体・企業にも支えられて全国に存在しますが、人口減少、産業全体の沈滞により貧しくなっていく日本には、徐々にクラシック音楽という文化を支える力がなくなってきています。聴衆についても高齢化が進み、遠くない未来に聴衆絶滅が起きるのではないかとさえ思われるほど、斜陽化しているといってよい状況です。
他方で優秀で国際的な感覚を身に着けた演奏家は日本から数多く生まれており、本場ヨーロッパで活躍する方は数え切れません。こうした優れた音楽家が日本中に活動の場を得ることができれば、もっと活気のある社会を作ることができるのではないか。
そして、人口減少と少子高齢化の影響で全国の数多くの自治体が著しく過疎化し、消滅の危機さえ迎えています。財政的にも厳しい状況で、地域振興のために手を打っても功を奏することは簡単ではありません。大金を投じても一過性の、長期的に地域のためになるような成功例は決して多くないと感じます。PLAN-Bは、地域の課題解決、価値・魅力の向上を文化藝術でお手伝いすることで、この問題への解決策を提示したいと考えています。
音楽を含む文化藝術は、人が集まり、関わり、学び、価値を生み、発信するための「囲炉裏」になることができます。大切なのは、それが一過性でなく、持続的な営みになることです。その意味で、大金を投じて一夜限りの打ち上げ花火的な事業も、都市部から魅力的なコンテンツをもってくることも、根本的には地域のためにはなりません。地域のための「囲炉裏」となるには、地域の住民・自治体・コミュニティと、持続的に取り組むアーティストとプロデューサーの協力関係が不可欠です。そこで息の長い活動が行われることで、地域自体の文化的な価値、魅力は少しずつ向上していきます。
アーティストは、地域独特の歴史や文化、風土を自らに取り込みながら、新しい表現を作り上げ、世に示すことができます。プロデューサーの役割は、アーティストの活動や作品を、地域の文脈と明確に関係づけ、新しい価値発信の先頭に立つことです。アートの価値を分かり易く地域に示していくことも、プロデューサーの仕事です。こうしたアーティストとプロデューサーが長期的な活動を行う環境を作り、その成果を地域社会全体が自らの新たな財産とすることで、内部的なつながりを強め、外部的な発信力を高めます。そして文化藝術活動は、個々人の様々な成長や学び、自己実現にもつながります。
個別化し、即物的な価値観が蔓延する現代において、人とのつながりや、人が生み出した生の表現に触れることは人間らしい暮らしをするために必須なものです。そうしたものに自然に数多く触れることができる地域では、人は心豊かに暮らすことができ、また人々が住みたいと思わせることもできます。
日本の豊かな未来を、文化藝術でつくっていくこと。
それが「文化工房PLAN-B」のゴールです。
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